当院では、肛門の不調と排便に関する気になることすべてのご相談にのります。肛門出血、肛門痛、肛門部腫脹、肛門部硬結(しこり)、脱出症状、肛門のかゆみ、便柱狭小化、便秘、下痢、頻回便、排便障害、便失禁、便潜血反応陽性などに関してお悩みございましたら。当院までお気軽にお問い合わせください。
外来診療
症状に対する原因を診断して治療していきます。ほとんどが外来治療で済みますが、場合によっては入院や手術が必要になったり、他の施設での検査が必要になったりするケースもあります。患者様ご本人と相談しながら適切に治療方針を立てていきます。通常は問診、肛門触診(肛門の中に指を挿入しての診察)、肛門鏡検査(器械を使用して肛門の中を確認)、必要時は大腸の精密検査(大腸内視鏡検査や注腸造影検査)や骨盤部のCTやMRIなどの画像検査を追加して検査を行います。
当院の治療として、内視鏡手術(大腸ポリープ摘除、粘膜切除術等)や、適宜外来手術(肛門ポリープ切除、痔核結紮、痔核硬化療法等)があります。適切な診断を行ったうえ、ご本人んと相談し、治療法を決めていきます。
入院診療
経過観察・薬だけでは改善できない場合は手術治療も考慮します。手術は原則腰椎麻酔を使用しますが、条件によっては局部麻酔、全身麻酔も選択可能です。当院では、患者さんの希望を十分聴取して、可能な限りご希望に沿う方法を選択し、肛門の機能を温存した根治性の高い術式を提供することに心がけています。手術に関しては十分時間をかけて患者さんやご家族に納得していただけるように説明を行います。
当院の特色
当肛門外科は、診療には学会認定の専門医・指導医があたります。手術治療においても、お客様が施術により明らかに改善したと実感できるように、また、 肛門の機能を温存した根治性の高い術式を提供して参ります。
ご不安等ございましたら、お気軽に主治医にご相談ください。
手術方法について
当院では痔瘻、特に複雑痔瘻については可能な限り肛門に優しい(低侵襲な)術式を選択します。短期間に機能を温存しながら完治する手術方法を理想と考えています。
複雑痔瘻の手術では肛門括約筋への手術侵襲が大きくなる傾向があって、術後の肛門変形・肛門括約筋機能低下(しまり感の低下)・治療期間の長期化・再発等が問題となります。また手術後の肛門痛も気になるところです。
当院の治療においては、便が通過するときに負担のかかる肛門の内側に手術創を残さない工夫に加えて括約筋をできるだけ温存する術式を適用しており、術後の痛みがかなり軽減でき機能を温存する利点があります。その工夫により術後の肛門に変形を来さず、入院期間を短縮でき、早期の社会復帰が可能で治癒期間の短縮、適正な肛門機能の維持が可能で、理想に近い治療法です。
担当医師
氏名 | 役職 | 資格 |
笠井 章次 | 院長 | 日本外科学会 専門医 日本大腸肛門病学会 専門医 検診マンモグラフィー読影 認定医 日本消化管学会専門医 |
※上記のほか、内科系後期研修医、内科各分野の医長以下のスタッフの助力を得て、診療チームを組んでいます。